パソコンにはそれぞれの用途に合った様々な性能のものが販売されています。
一番性能の良いものを買ってしまえば大抵の事は出来てしまうのですが、当然性能が良くなるにつれて販売価格も上がってきます。
パソコンが趣味というわけでなく、パソコンを一つの道具として考えているのでしたらなるべく費用は抑えたいものです。
そこでまず考えなくてはいけないのは「自分はパソコンを使って何がしたいのか?」ということです。
エクセルやワードを使いたいだけなのに3Dゲーム用の高性能パソコンを買ってしまっては宝の持ち腐れですし、逆に3Dゲームを思いっきり楽しみたいのにビジネス用の小型ノートパソコンを買ってしまっては性能不足です。
なので、まずは自分がパソコンでやりたい事を考えて、それに合った性能のパソコンを探しましょう。
購入予算を決めよう
自分がパソコンで何をしたいのか?用途が決まったら次に購入予算を決めましょう。
パソコンは性能が良くなるにつれて価格も上昇します。
例えば、表計算ソフト(エクセルやワードのこと)や動画視聴だけの使用を想定しているのであれば、5万円から15万円ほどで販売されているパソコンで充分足ります。
例えば、動画編集や3Dゲームの使用を想定しているのであれば、15万円から30万円ほどで販売されているパソコンが必要となってくるでしょう。
購入予算の中でパソコンの性能を比較しよう
購入予算が大体決まったら次は、その予算の中でのパソコンの性能を比較しましょう。
パソコンの主な性能の比較対象は「CPU」と「メモリ容量」と「ハードディスク容量」です。
CPUはパソコンの頭脳と呼ばれるパーツです。
一般的に店頭に並ぶデスクトップパソコンですと「Celeron(セレロン)」と呼ばれるCPUが最も低性能で「Core i7(コア アイセブン)」と呼ばれるCPUが最も高性能です。
性能の低い順に並べると Celeron、Pentium、Core i3、Core i5、Core i7 と言う順で高性能になって行きます。
ちなみにPentiumは「ペンティアム」と読みます。
目安としては、動画視聴や表計算ソフト、インターネット検索だけの軽い用途でしたらCeleronかPentium程度の性能で充分でしょう。
もし余裕が必要であるならCore i3搭載のパソコンを選ぶのもアリです。
軽めの3Dゲームやちょっとした動画編集などを行いたいのであればCore i5以降が選択肢になります。
最新の3Dゲームだったり大量の動画編集が主な用途であればCore i7がベストです。
メモリ容量は例えるなら作業する机の広さのようなものです。
作業する机が広ければ広いほど、書類や道具をいっぱい広げることが出来ますよね?
それと同様にメモリ容量は大きければ大きいほど、たくさんのソフトウェアを同時に起動して同時に作業することが出来ます。
これは軽い用途だったとしても余裕を持って4GBは欲しいところです。
例えば最新のゲームをやりながら動画編集を行うのであれば16GB以上は必要かと思われます。
ハードディスク容量(HDD容量と表記されていることもあります)は作業机に置いてある収納箱です。
これも大きければ大きいほどいっぱい物が入りますよね?
それと同様に容量が大きければ大きいほどたくさんのファイルを保存したり、ソフトウェアをインストールすることが出来ます。
軽めの用途であれば250GBで充分です。
もし軽めの用途とは別に動画や画像を保存したいのであれば500GBから1TB(1000GB)あれば良いかと思われます。
一つ注意が必要で、HDDは衝撃に非常に弱く、稼動している状態で斜めにしただけでディスクが損傷することがあります。
デスクトップパソコンであれば安定した所に置いておけば問題無いのですが、ノートパソコンの場合は持ち歩きながら使用する事もあるかと思います。
そういったノートパソコンの使用を想定しているのであればHDDでは無く、SSDが搭載されたノートパソコンを選ぶのが良いでしょう。
SSDにはHDDのような稼動部が一切無いので衝撃に非常に強いです。
しかしSSDはHDDに比べて容量あたりの価格が高いのが難点です。
500GBのHDDの価格が5000円ほどなのに対して500GBのSSDは1万5000円ほどします。
3Dゲームや動画編集をやるならグラフィックボードは必須
もし3Dゲーム用途での購入を検討しているのなら、グラフィックボードは必須のパーツです。
グラフィックボードとは3D映像を処理するための専用の頭脳です。(GPUと表記されています)
NVIDIA(エヌビディア)のGeforce(ジーフォース)という製品を例にすると最新の3Dゲームを最高画質でプレイするならば、GeforceGTXクラスのグラフィックボードが必要となります。動画編集におすすめのパソコンについてのサイトなども参考にしてみてください。
少し古めのゲームであればGeforceGTSクラスのグラフィックボードで良いでしょう。
格安パソコンのメリット
格安パソコンのメリットはWindowsの最新版や、各種接続機器やインターネット接続能力が最新の性能で中古パソコンとも価格的に見劣りしないものが選べることにあります。
15インチサイズの一般的なノートスタイルで、DVDドライブの付いているパソコンの格安モデルはメーカーのサイトの直販のもので7万円を切る程度の価格から設定があり、メモリの増設などのカスタマイズができるメリットや、中古パソコンにはないレベルの保証を受けられるメリットもあります。
また、さらに低価格の11インチ程度のサイズの4万円台のパソコンは量販店でも買え、5年保証なども付けられますが、ハードディスク容量が非常に少ない機種が多いです。
コンパクトなサイズであることなど、サブ機として使うにはメリットが生かせるでしょう。
とにかくパソコンを安く買いたいという方への格安パソコンのメリット
HDMI端子の付いているテレビが家にあるという環境の方で、とにかく安くパソコンを導入したいという場合、スティック型パソコンという選択肢があります。
マウス・キーボードがついたモデルで量販店で税込18000円程度で購入ができます。
中古パソコンでこの価格ではかなり古い年式になってしまいますし、このスティック型パソコンのWindowsは最新のものが搭載されていることも利点です。
このスティック型パソコンはテレビをそのまま使えるので大画面でパソコンを使うことができます。
スティック型パソコンはUSBメモリーより一回り大きいくらいのサイズのため、省スペースと言う利点もあります。
USBによる接続機器やSDカードなどで性能の不足分は補うことができます。
格安パソコンのデメリット
格安パソコンのデメリットは性能の低さが挙げられます。
どの格安パソコンもCPUの性能が平均的に低めなので、動画処理や3Dゲームに向いている機種とはいいがたいです。
15インチサイズの一般的なスタイルのノートパソコンであれば500GB以上の記憶容量があり、メモリの増設などである程度の性能向上は出来ますが、11インチPCの多くはメモリ増設は出来ず、32GBの記憶容量しかありません。
増設ハードディスクを常に装着して使うにはあまり向いていないスタイルなので、使用環境を考えて導入する必要があるでしょう。
スティック型PCもメモリ増設は出来ません。
また、記憶容量は少なく、記憶容量は増設ハードディスクなどで補えますが、スペースや接続の手間もありますので、最初からハードディスク容量のことを考えて導入したほうが良いでしょう。